講座概要

前作「ナラティヴ・セラピー入門」では、基本的な概念やその方法を講義形式で伝えた後に、カウンセリングのデモンストレーションを見せることによって、ナラティヴ・セラピーのイメージをつかんでいただきました。

今回の講座では、次のステップとして、ナラティヴ・セラピーの技術を向上させるためのワークをご紹介します。

1つめは、ナラティヴ・セラピーの大きな特徴のひとつである「外在化する会話法」のワークです。ナラティヴ・セラピーがいつもこのようにするわけではありませんが、あえて外在化する会話法を多用することで、身につける練習をすることができます。

2つめは質問術を磨くワークです。
カウンセラーがどのように相手の話を受け取り、どのような視点を持つことができるのかをチームセラピー形式で考えていきます。いわばカウンセラーの頭の中身を表に出すという作業になります。自分だったらどう言うだろうかと、考えながら観ていただければと思います。

以上のワークには、みなさんの理解をより豊かなものとするために、セッションのあとで、その場を観察していたカウンセラーのグループ、クライアント、カウンセラーが振り返りをする場面も収録しています。他のカウンセラーがカウンセリングセッションをどのように理解したのか、クライアントがセッションを振り返って何を感じたのか、また、カウンセラーは何を意図していたのかについてみることによって、より多面的な理解を提供してくれるでしょう。

対象

カウンセラー、キャリア・カウンセラー、キャリア・コンサルタント、または対人援助職に就くもの

目 次

第一章 講義
 1. ディスコース・アプローチ(26分)
 2. 脱構築・アプローチ   (19分)
 3. 外在化する会話法    (7分)

第二章 外在化のデモンストレーション
 1. はじめに           (2分)
 2. デモンストレーション     (21分)
 3. オブザーバーのリフレクション (15分)
 4. クライアントのリフレクション (2分)
 5. セラピスト、クライアントへの質疑応答 (7分)

第三章 チームセラピー形式による訓練のデモンストレーション
 1. セラピーへのいざない (8分)
 2. デモンストレーション (23分)
 3. デモンストレーション ~セラピストチームによる質問の検討付き~
   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 1 (1分)
   ・セラピストチームによる質問の検討 1     (4分)

   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 2 (2分)
   ・セラピストチームによる質問の検討 2     (7分)

   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 3 (3分)
   ・セラピストチームによる質問の検討 3     (5分)

   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 4 (3分)
   ・セラピストチームによる質問の検討 4     (9分)

   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 5 (4分)
   ・セラピストチームによる質問の検討 5     (13分)

   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 6 (2分)
   ・セラピストチームによる質問の検討 6     (8分)

   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 7 (3分)
   ・セラピストチームによる質問の検討 7     (7分)

   ・セラピストからの質問とクライアントの応答 8 (5分)

4. オブザーバーのリフレクション     (14分)
5. クライアントのリフレクション     (8分)
6. セラピスト、クライアントへの質疑応答 (8分)
7. セラピスト3人のリフレクション    (10分)

講 師

国重 浩一 国重 浩一 (くにしげ こういち)氏
ニュージーランドに在住し、「NPO法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランド」で移民や難民に対するカウンセリングを提供(マネージャー兼スーパーバイザー、カウンセラー)。
ワイカト大学カウンセリング大学院修了。臨床心理士。
ニュージーランド・カウンセラー協会会員(MNZAC: Member of New Zealand Association of Counsellors)
鹿児島県スクールカウンセラー、宮城県緊急派遣カウンセラーを経て現職

受講料

12,000円(税抜)

受講期間

180日

セッションの構造と学び方

本作は大きくわけて“講義”と“デモンストレーション”にわかれています。

講義については、それぞれの単元ごとに映像を分割しておりますので、みなさんのペースに合わせて観ていくことができます。一本の長い映像だと、単元の頭出しなどに手間取ってしまうことがありますが、すぐに再生することできます。

デモンストレーションには、「外在化」と「チームセラピー形式による訓練」の二つの面接を収録しています。

それぞれのデモンストレーションの映像は、次のような構成となっています。
 ■外在化
 1.面接映像
 2.リフレクション(他のカウンセラーからの振り返り)
 3.リフレクション(クライアントからの振り返り)
 4.セラピスト、クライアントへの質問

 ■チームセラピー形式による訓練
 1. 面接映像(セラピストチームによる質問の検討なし)
 2. 面接映像(セラピストチームによる質問の検討あり)
 3. リフレクション(他のカウンセラーからの振り返り)
 4. リフレクション(クライアントからの振り返り)
 5. セラピスト、クライアントへの質問
 6. リフレクション(セラピスト3人からの振り返り)

「面接映像(セラピストチームによる質問の検討あり)」では、カウンセラーがどのように考え、どのような意図でその発言をクライアントにしたのかを、セラピストチームの検討から理解することができます。

面接映像だけから得られることは多分にあると思いますが、リフレクションや質疑応答などの、面接場面に対する多角的な視点を提供することによって、みなさんがより深く理解できるようになるでしょう。

受講者の声
受講者の声1 理論と実践。学びにはどちらもかかせないものですが、それがとてもバランスよく吸収できた、という感覚です。理論を聴き、国重先生の面談実践編を観る。頭で学んだことが「あぁ、こういうことか」と体にしみこむような感覚が、これからの日々の実践に生きてきそうだと感じています。
特に印象深かったのが、チームセラピー形式のデモンストレーション。3人の方が真摯に一人の相談者のために話している姿です。テクニックだけではなく、在り方が大事なのであって、それを見られる機会はなかなかないと思いました。なかなか本では感じることのできない体温、ナラティヴ・セラピーの持っている可能性ややさしさが、この講座にはふんだんに込められているのではないでしょうか。
(40代 男性 キャリア・コンサルタント)

受講者の声2 2015年より、ナラティヴ・セラピーに興味をもちまして、勉強を続けています。
以前に、国重先生のセミナーに参加しまして、頭では理論などを有る程度理解できるようになってきました。
しかしながら、実践で生かすのが、なかなか難しく、自分の関わり方がはたして正しい方向に向かっているのか、不安を感じておりました。
今回の、セミナーの内容には、一人のクライアントに対して、3人のセラピストが関わるロールプレイが収録されています。
一流のセラピストでも、考え方がこのように違うのだなということを、リアルに感じることができました。
改めまして、カウセリングの多様性を確認できまして、今後の自分の行く方向に自信を持つことができるようになりました。
(40代 男性 キャリアカウンセラー)

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